babaちゃん

ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜A Stranger in Shanghaiのbabaちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
当時の上海の様子が感じられる。
喧騒と退廃。浮浪者、占い師、アヘン…
幻想的なシーンの紅灯りが美しい。
日本人の横柄でがさつな様子。
でも上海に愛着を持ち謳歌している。

個人や特派員として出会う様々な人。
文字を書ける男娼の少年や美女たち。
新旧の政治家や若き革命家。
誰もが憂う政治の混沌。
犠牲者の血を含ませたビスケットの欠片。
皆で食べるシーンは胸に迫る。

松田龍平は浮世離れの感じが芥川隆之介。
李人傑の金世佳の日本語の上手さに驚く。
第一回共産党大会の部屋を記念館にする際
芥川「上海游記」の詳細な記録が復元時参照になったようだ。

原作を読んでみたい。
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