ウィリアム役は映画よりジョンタトゥーロの方がイメージに近い気がする。ドラマも映画に負けず劣らず面白かったけど、ドラマ版は少女をめぐるシーンになると現実味が全然なくなってしまうところだけが残念だった。周囲の農民があれだけ飢えてるのに、森にひとり隠れ暮らす少女がいつまでも汚れひとつなく美しいのとか有り得なくてゲンナリである。もう一人の少女をめぐる話も不要に感じた。修道士たちの閉鎖的な世界だけで描き切ってほしかった。
修道院長役のマイケル・エマーソン、この人の圧倒的ピュアっぽさが生きた役だった。佇まいだけで成立するというか、体現しているというか。
ドラマ版もすごく面白くて夢中で見たけど、フランシスコ会側を非道な異端審問をする悪として色を付けすぎな気もする。正義対悪みたいな話じゃないはずなのに。
