EDDIE

ザ・モーニングショー シーズン2のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.5
長年番組を支え続けた2人の看板キャスター。それぞれが番組を離れ世代交代を余儀なくされながらも、人々は彼らの愚行を許さない。
ミッチの過ちや許されざる行為、そしてアレックスの彼を疎みながらも信じ続ける心。
アレックスの新しい相棒であるブラッドリーは野心を抱きながらアレックスをどこか蔑んでいる。
そんな複雑な人間模様をリアルに映し出しながら、コロナ禍をこれまたリアルにエピソードに盛り込んできた報道ドラマだからこその信念を感じる。

何よりも犬猿の仲のようなアレックスとブラッドリーがなんだかんだ互いに敬意を払い絆を深めていく終盤の模様には涙が隠せなかった。

シーズン3では2人が横に並んで“ザ・モーニング・ショー”で司会進行しているのをまた観たいものだ。
あらゆるドラマで最高峰かつAppleTV+では間違いなくNo.1のドラマ。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
衝撃的なラストで幕を閉じたシーズン1。
アレックスとブラッドリーたった5分の爽快なコンビネーションから一転…2人の明暗が分かれる。
さらにCEOや報道局長がまさかの解雇…モーニングショーはどうなる⁉︎
不穏なニューイヤーの幕開け。

◆ 第2話
“失敗の尻拭いを姉にさせてる気分”
“過去には戻れない”
互いの思惑がぶつかり合うブラッドリーとアレックス。
上手くいかない人生は身勝手で周りを尊重してないからだろう。
悪評に晒されたミッチも苦しんでいる。
面白さが加速していく!

◆ 第3話
名キャスター、アレックス復帰の筋道を立てる番組製作陣。
アレックスは不当解雇されたチップを担当プロデューサーに指名し、現プロデューサーは難色を示す。
人間関係に複雑味を増す第3話。
一方中国ではコロナ感染の脅威が拡大する。

◆ 第4話
フー・ファイターズ!!の演奏から始まる最高のオープニング。
アジア人プロデューサーのステラにも注目。
いつも彼女は何かと戦っている。ただ自分のため、そして相手の立場に立つ転換期を迎えた。
彼女はモーニングショーを変える。

◆ 第5話
周りが見えない。
アレックスは自分を見つめ直すことができるのか。
復帰の際、自らプロデューサーに指名したチップには「都合の悪いことは忘れる」と責められる。
一方、局長コリーも窮地に立たされ、ミッチは新たな一歩を踏み出した。

◆ 第6話
“知られたくない部分”
天気予報士の暴力事件、アレックスの失踪、ブラッドリーの明らかになる秘密。
朝の爽やかな番組模様とは打って変わりバックオフィスは波乱に満ちる。
“会社”という場所の歪さを表す目の離せぬエピソード。

◆ 第7話
孤独な者同士が手を取り合う。
ミッチは暴露本をきっかけに改めて世間から注目され、アレックスは自分がわからなくなる。
朝の顔元コンビ同士が久々に結束?だがしかし…
理解して歩み寄ろうとすればするほど苦しくなる。

◆ 第8話
“確認”
ある人物の訃報の知らせが届く。
報道機関としての責務とその人物との関係性。報じるべき義務感がのし掛かり全体に強い緊張感が走る。
シーズン1から観てきたからこその悲しみの涙が頬を伝う。このエピソードは辛すぎる。

◆ 第9話
“証言”
シーズン2で一番感情動かされた!
ブラッドリー・ジャクソンが最高すぎる。演じるリース・ウィザースプーンはキャリアベストでは?
ミッチの死。過去の過ちに向き合い自らの選択をするアレックス。
ジャーナリストの愚行を許すな。

◆ 第10話
“熱”
シーズンフィナーレ!シーズン2は少し失速した感もあったけど、終盤に畳み掛けるように盛り上がってきた。
アレックスの決意、ブラッドリーの選択、CEOコリーも自らの決断を重視。
熱の籠った展開の連続に見入ってしまった。
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