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モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~のCharlieZGのレビュー・感想・評価

3.9
NYタイムズのコラム寄稿を元に 「ONCEダブリンの街角で」「はじまりのうた」「シングストリート」のジョン・カーニーが製作総指揮を取った8話オムニバス・ストーリー。

日常のハプニングと人との触れあいを温かい視点で描く。
物語としてはハッピーエンドとは限らないけれど登場人物の成長が感動となり穏やかな余韻が残った。
特にジョン・カーニー自身が脚本・監督を担当した4作は彼らしいカラーが色濃く出ていて爽やかで優しい気持ちになれる。

印象に残ったのは、
第1話「私の特別なドアマン」でのグズミンの最後の一言“彼を見ていたのではなく・・・”
第2話「恋のキューピッドは世話好き記者」の本を返した夜明けの別れ。
第3話「ありのままの私を受け入れて」強風の駐車場でのアン・ハサウェイのダンス。
第7話「僕らが見つけた家族のカタチ」で出産に立ち会った後でのトビンの涙。
第8話「人生の最終ラップはより甘く」ではマーゴが歩いて帰る途中で全話のその後や裏エピソードがすれ違うという粋な演出も。

そして何よりも音楽が良い!
これはジョン・カーニー作品すべてに言える事だけど、このモダンラブも例外なくグッドミュージックで綴られていて好きだ(笑)

決して全てが真新しく驚きに満ちている訳ではないけれど、雨上がりに広がる青空のような晴れやかな気持ちにさせてくれる佳作。
良かった。


脚本・監督
1〜3話ジョン・カーニー
4話シャロン・ホーガン
5話トム・ホール
6話オードレイ・ウェルズ
7話ジョン・カーニー
8話トム・ホール(脚本:ジョン・カーニー&トム・ホール)
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