カルピス

フォー・オール・マンカインド シーズン4のカルピスのレビュー・感想・評価

4.0
遂に2000年代に突入か〜
火星が本格的にステーションとして機能し、ソ連との冷戦も終結、一つのステーション内にはアメリカソ連以外にも様々な国の人達が協力しながら火星発展を強めている状況に、国同士の争いが少し減った平和な世界を維持している夢物語を見せてくれる。

とは言っても相変わらず今作も飴と鞭の作品ですので、まずアレイダやなどの主要のキャラはS3の終わりで起きたショッキングな出来事の心の爪痕が少なからず残っており、3話ぐらいまではメンタル的克服を描いてたのは前作からのアンサーとしてちゃんと見せてくれるのがこのドラマの良い所。
特にアレイダはマーゴを失った悲しみ、他にも目の前で失った仲間たちの残像が強く残り、新しく作り直されたNASAの司令室でも、何かイレギュラーな出来事が起こるとフラッシュバックするのは可哀想でした。
あと、1話を見て1番最初にビックリしたのがモリーがあの事件で死んでたこと!
マジでショックでS3の最終回をもう一度見直して泣き直しました。
実際のモリー・コッブさんは2019年でお亡くなりになってるので、ドラマでももう少し生きてる姿が見たかったが…ま〜それでもあんな目が見えない状態でも倒壊しそうな建物に人命救助のために入っていく姿はモリーらしいし、英雄的行動で思い出しただけで泣ける!

あと定番のマーゴの起床シーンが今回もあったのは面白かったですね。
いや〜歳とったな〜
もうほとんどのレギュラーメンバーが60代だからね〜エドワードもダニエルも凄いな〜
とは言っても、エドワードがね〜元々問題ある人ではあったけど、もう老害でしかない。

火星で働いてる方々の労働基準に関しては同情するし、やはりステーションの規模が大きくなることで、各国の宇宙開発事業部の人達では人手が足りなくなり、一般から応募する様になるのは良いことだし、より宇宙が短になりつつある状況に夢があるが、働きに来てる人達は生活のために働きのきた従業員でしかなく、宇宙で働くことに意義を持てと言われても、稼ぐ生活の保障がなければそんなこと言われても仕事に対しての意欲なんて湧くわけないよね。

各国の宇宙開発で働いてる方々が目先の目標しか見えてなく、その方々が快適に仕事できるために見えない所で頑張っている人達の生活保障を何年も疎かにしてきたんだろうな〜と思う。

S3まではNASAの人達を描いた作品だったが、今作でより幅広くいろんな人達に視点を当てた作品になる事で、この宇宙開発が一般層にとってどう思われているのか?って世論が描かれているのは良かったです。
こうゆう所が隙がなくて、凄いドラマだな〜と思う所である。

そんな火星も物語が進むにつれて、人の愚かさによって争いが起きてしまうのはとても悲しい展開で、地球だろうが遠い火星だろうが人の歴史は愚かな行いを繰り返してしまう。
一旦は解決はしたけど、今回のある出来事でS5では火星と地球の間で何かしらの争いがありそうな気がする。

たぶん次でこのドラマは終わると思うが、少しでも希望ある終わり方であってほしい。
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