maro

シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。のmaroのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直、よくわからないドラマだったな。。。

Mr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)からの依頼で世の中のグレーゾーンに白黒つける飼育員さん(横浜流星)とミスパンダ(清野菜名)。
ここまではよかった。

で、飼育員さんは8年前に父親が失踪して白骨化遺体として発見されたため、その真相を追って犯人に復讐するという裏の目的もある。
ここもわかる。

ミスパンダの正体は川田レンという人物の持つ願望が具現化したもので、しかも川田レンは本当は双子の姉である川田リコであった。
ここでアウト。

もちろん設定としては納得できるけど、1人に三役も入れてしまうと正直わかりづらく、もはや誰の視点で観ればいいのか迷う。

そのわかりづらい中に恋愛要素やら葛藤やら入れ込んでも、まったく感情移入ができない。。。

昔、双子の設定はそもそも役者がいないのと、話もわかりづらくなるので控えた方がいいと言われたことがあったけど、今回はまさにそれだったような。

結局、飼育員さんの父親の真相を追っていくとMr.ノーコンプライアンスに行き着き、しかも彼ではなく、彼の子供たちの自作自演が原因だったわけだけど、上記の設定の煩雑さが物語の理解を阻害していた気がする。

1話完結型の各エピソードの方はスカッとする感じでよかったんだけど、メインストーリーのところがイマイチだったので、個人的には今期一番面白さがわからなかったかなあ。。。

母親(山口紗弥加)はリコではなく、レンだけに愛情を注いだ理由はなんでだろうとか、ミスパンダになる催眠がパンケーキにハチミツを垂らすのはなんでだろうとか、本流の話についていけないと、そういう細かいところも余計に気になってしまい、さらに本流を面白く思えなくなるという悪循環に陥ってしまった。

横浜流星と清野菜名のアクションはかっこよかったから、もっと別の形で観たかったなあ。

エンディングテーマに最近話題のビリー・アイリッシュの歌を起用していたのは、うまく流行を取り入れていると感じた。
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