女性カメラマンとして活躍する希麻倫子(通称キャサリン)は実は社長令嬢。倫子は東心流華道の気鋭・麻衣子の個展の取材で京都を訪れた。 だが、個展は家元・流風に無断で開かれたもので、怒りを買った麻衣子が破門を宣告される。翌日、その麻衣子が殺された。倫子は後輩の一郎と調査に乗り出し、流風の主治医・信彦から、東心流と敵対する京雅流の家元の息子と麻衣子が交際していたことを聞く。そんな中、五大流派の家元から華道界の代表を決める選挙が行われ、京雅流の家元・鳳に決定。だがその直後、鳳が服毒死する事件が起きる。しかも敵対する流風までも選挙の帰りに行方不明になってしまった。数日後、行方不明だった流風が死体となって発見された。事件を調べていくうちに倫子は、流風の主治医・信彦が流風の子供だったことを知る。すわ復讐による殺人と思い込むが、他の殺人事件に関しては動機が見つからない。さらに、流風殺害に関しては単独では不可能なため、倫子は共犯者の存在を感じ取るのだった。