女性カメラマンとして活躍する希麻倫子(通称キャサリン)は実は社長令嬢。倫子と助手の三郎は、新聞社の依頼を受け、エジプトへ古代遺跡の撮影に行く。現地での案内役は日本公使の大原だ。移動中、倫子たちの車とエジプト装束の男が運転するトラックがぶつかりそうになる。倫子は、激しく動揺する大原の様子が気になってしまう。その夜、倫子は大原が見覚えのある日本人と密談する場面を目撃。その日本人とは、先日、エジプト人とのトラブルから倫子と三郎を救ってくれたルポライターの山中だった。翌日、大原が市場で殺される。大原は絶命寸前、倫子にミイラの内臓を入れる壷をさす〝カノピック・ジャー〟という言葉を残す。