彦次郎

絶メシロードの彦次郎のレビュー・感想・評価

絶メシロード(2020年製作のドラマ)
3.4
週末に自家用車で日本全国の絶メシ(美味しいけど絶滅しそうな食事屋)を求めて1泊2日旅行を趣味とするサラリーマン須田民生を描いたグルメドキュメンタリードラマ。この形式のドラマの例に違わず主人公がモノローグするタイプ。作中でも必ず述べられていますが民生のルールが定まっています。お小遣い範囲ということでやたら豪華な食事ではないですしタイムリミット制(1泊2日)なので行けるエリアも現実的というところになっていました。3つ目のルールとして誰も誘わないというのがありますが旅先で同じ車中泊愛好家鏑木勉と関わりになっていくという展開も。
『孤独のグルメ』と比較すると
①髭面だけど気の弱めなサラリーマンで家庭持ち②1泊2日の旅行③訪ねたお店が絶滅しそう④車中泊仲間である鏑木も絶メシにハマる
といったところでしょう。
特に④については民生が鏑木と別れた後に鏑木目線で絶メシ編になるところがかなり斬新でした。旅先で娘と邂逅したりと定型ながらもパターンを変えているのが面白かったです。
コンセプトとして普段の仕事や家庭の辛さからの解放があるのでしょうが職場の上司後輩、クライアント先と少なくとも仕事関係で不愉快な連中が多すぎるのと奥さんと娘の態度も基本は冷淡(もちろんフォローはある)なのがドラマとして必要だったのか考えさせられるところでした。絶メシ巡り自体は観ていて楽しかったです。
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