チッタスープ

心理探偵フィッツのチッタスープのレビュー・感想・評価

心理探偵フィッツ(1993年製作のドラマ)
4.7
『最低の生活破綻者にして、最高のプロファイラー』

警察からの依頼を受け凶悪殺人事件の捜査に多大なる貢献をするが、トラブルメーカーの性格ゆえに周囲の人間とのトラブルが絶えない大学教授フィッツが活躍?する英国の人気ミステリードラマ。

フィッツは「探偵」ではなく、あくまで捜査関係者。心理学の教授として働いているが、重度の酒・タバコ・ギャンブル狂、人をやたら煽るくせに癇癪持ちというダメ人間としてかなりレベルが高い男。そんな問題男のフィッツを「ハリー・ポッター」のハグリット役の人が演じている。

”プロファイルを用いた犯罪捜査がテーマ”ということもあって大人気ドラマ「クリミナル・マインド」系統ではあるけれど、チームプレイ感が薄く(喧嘩ばっかしてる)、作品を覆う退廃的な雰囲気もあるので印象は全然違う。そして本作の特徴はアタマからツマ先まで感情をえぐられそうなシーンが沢山詰まっていること。個人的に事件解決スッキリ!を求めている人にはおススメできません。


93年の放送開始から現在まで25話まで制作。
1話を約50分×2,3回に分けて放送するという形式を取っているので1話ごとに映画1本分観ているような感覚。基本的に重いストーリーなので視聴にはかなり体力を使います。

それでも事件の内容、フィッツや周囲の人間の動向が気になって見入ってしまう。特にフィッツのどこまでマジなのかわからない話術は惹き付けられる。今でもたまに観たくなる。
チッタスープ

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