フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズの2の情報・感想・評価

鱗スーツ

AIが運営する自動工場は、戦争で街が破壊されて需要が無くなっても活動をやめず世界に公害などの害をもたらしていた。それを止めようと行動する反逆者たちのもとへ工場からアリスというアンドロイドが派遣される。彼らはアリスを連れて工場を爆破しに行くが、そこで驚愕の真実を知る。 発達しすぎたAIの話。ディストピアな世界観。 人の神経回路のコピーだから人間らしくなるわけだ。機械仕掛けのクローンって感じかも？ アリスをはじめとしたアンドロイドのビジュアルがカッコよかった。工場の内装も。 割と分かりやすいプロットで綺麗な風呂敷の畳み方でした。

面白かった。自動工場に翻弄される生き残った人々という構成は退廃的な世界観で個人的に好みな感じだったが、そこからのまさかの展開にSFのだいごぃを味わえてとても満足。主人公が夢の中で過去を巡る挿話があると特にSFの場合ほぼ間違いなく最後に絡む重要な伏線だったりするんだなと思った。