人生で初めて、大河ドラマを1年間通して観ることができました。
三谷幸喜作品が昔から好きなので、特に脚本に惹かれました。散りばめられた喜劇としての面と、大きくうねる様な悲劇の物語を作り切ったNHK大河製作陣に拍手。
歴史を描く時にはその諸説をどのように解釈するかがキーになるのかと思いますが、本作での主人公・北条義時の姿は、お人よしの一人の若武者がいかにして非情な権力者となったのかを、丁寧に描いています。
三谷氏はゴッドファーザーやシェイクスピア、クリスティなどを参考に、明るい場所から闇へと住処を変えねばならなかった青年を描いたのかと思います。
それだけに沈黙のラストシーンは視聴者が人生について考える時間を与えてくれる、美しい演出となりました。
もうすっかり年の瀬の様相です。
今年ももうしばらく、宜しくお願いいたします。