菅藤浩三

黒い画集〜証言〜の菅藤浩三のレビュー・感想・評価

黒い画集〜証言〜(2020年製作のドラマ)
4.5
妻子ある開業医が、不倫相手との逢瀬をしてる遠方で、偶然かつての患者とあって一瞬遭遇してあいさつした。その患者はのちに殺人容疑で逮捕されたが「私にはアリバイがある。そのとき開業医と遠方であった」と主張。しかし、その主張を事実と認めると不倫がばれかねないので、開業医は患者とあった事実はないと言い張ってしまう。ウソをつきとおすことで患者をえん罪にしてしまったことに開業医は苦悩し、、、というのが原作の大筋なのだが、ドラマでは不倫相手を陶芸家をめざす男子学生に置き換え、開業医も実はゲイだったことを隠して結婚生活を送っていた秘密も織り込む。開業医は谷原章介、その妻は西田尚美、男子学生は浅香航大、最後のオチが松本清張らしかったし、男性同士のラブシーンを正面から描いたのが今のNHKらしくて賞賛できる。
菅藤浩三

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