ヒムロ

池袋ウエストゲートパークのヒムロのレビュー・感想・評価

池袋ウエストゲートパーク(2000年製作のドラマ)
4.6
池袋西口公園、通称I.W.G.P.の近くの果物屋で母の手伝いをしながら暮らしている真島誠。
池袋で友達とダラダラと過ごしていたマコトはある日リカとヒカルという女の子と出会う。
リカといい感じになるマコトだったが、連続婦女暴行犯 通称「ストラングラー」によってリカが殺されてしまう。
カラーギャング「G-Boys」「Black Angels」、ヤクザ「羽沢組」「京極会」、そして池袋西署と池袋の仲間たち。
様々な人間達が渦巻くこの町で、どこの派閥にも属さないマコトは様々な事件に巻き込まれていく…。

町をテーマにした登場人物多めの作品という事で群像劇な物をイメージしていたが、マコトを中心としたストーリーラインで終始進んでいく主役のハッキリとした作品だった。
それだけにマコトがありとあらゆる事件に巻き込まれていく姿はどう回収するのかと思うぐらいには事件だらけ。
そして最終回での大胆な解決とそれを良く思わない視聴者への回答までまとめてセットで見せてくる宮藤官九郎の脚本に唖然。
名作と言われる意味がわかるぐらい1本1本面白いドラマだった。

2000年のドラマなので当たり前と言えないレベルで今見ると豪華すぎるメンバーなのも名作の所以か。
役者のクオリティが素晴らしい。
特に僕は窪塚洋介演じるキングを目当てに視聴したが噂通りの怪演だった。

これは石田衣良さんの原作からの話ではあるが、今見ても新しさを感じるマイノリティ達にスポットを当てた作風も良かった。
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