すみ

カルテットのすみのレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.0
「泣きながらご飯を食べたことある人は、生きていけます」
「好きだってこと忘れるくらい、いつも好きです」

ちょっと泣いた。
わたしも「人生、ちょろかった!!!あはははは!」って笑えるように生きたい。んだけど現実はそうはいかないんだよな。
お話そのものよりもひとつひとつの台詞が心にざくざく刺さるドラマだった。社会に出て、働いてから見ることができてよかった。
わたしにはすずめちゃんやマキさんみたいな大きな秘密はないけれど、それでもこの時代にこの国で大人として生きていく上での息苦しさとか、人と関わる上での幸せと虚しさとか、少なからずわかることもある。
坂本裕二作品は台詞回しが何よりも優れていると思ってるんですが、言葉ってやっぱり心の縁にもなるし呪いにもなるんだよな。
わたしも大切な誰かが苦しんでるときに、その人の縁になれるような言葉を嘘でも良いから言える人になりたい。
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