Morohashi

カルテットのMorohashiのレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.6
全く違う境遇の4人が弦楽器という繋がりだけで軽井沢の別荘を拠点に四重奏(カルテット)を組む話。

一応、ジャンルはミステリーに入ると思うけれど、ラブストーリーでもあり、青春モノでもあり、と不思議な作品。

なんとなく、日本のドラマを見てみようかなと、これといった理由もなく選んだ作品。
見てみたら、すごくストーリーに引き込まれた。
映画でも同じことが言えるが、見る作品はなぜかその時に抱えている悩みやモヤモヤにヒントをくれることが多い。そういう作品を運命的に自分が選びとっているのか、あるいはその作品の中の要素を強引に自分ごととして関連づけているのかはわからないが。
4人が自分と同じ30代だからこそ、恋愛や仕事への感覚はたしかにこんな感じだなととても共感できた。
夢叶わずとも楽器を趣味としてやり続けること(アリとキリギリスのたとえ)、食い違う家族関係を維持する難しさ。
個人的に心に刺さったセリフは
「この人には私がいないとダメ、っていうのはたいてい、この人がいないと私ダメ。なんですよね」
「人って、価値観合うか、器が大きいか。どっちかないとキツいでしょ。」
とても練られたセリフがいくつもあって、よく見たら脚本はあの有名な坂元裕二さん。
Morohashi

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