松原慶太

愛の不時着の松原慶太のレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
3.8
非現実的なラブロマンスではあるけれど、ここまでウェルメイドに上手く作り上げられていれば、感服せざるを得ない。

古典的なロミオとジュリエットのモチーフを、韓国と北朝鮮に置き換えた抜群の着想。このアイデアを活かした作品は世界中で韓国しか作れない。

個人的には、前半(北朝鮮編)で終わっていれば超名作だったと思う。後半(韓国編)はやや冗長な箇所も見受けられた。

とはいえ、これだけ複雑なストーリーで、終盤すべての伏線を回収し、円環が閉じるようなみごとなエンディング。これをひとりの女性脚本家が書いたとは驚きである。
松原慶太

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