漱石枕流

真相-Truth Be Told シーズン1の漱石枕流のレビュー・感想・評価

真相-Truth Be Told シーズン1(2019年製作のドラマ)
2.9
サイトに法廷ドラマと説明があったので、そのつもりで観たら、裁判所が舞台のシーンは第1話の冒頭だけである。20年前に取材して自分自身で判決を決定づけた事件を今になって冤罪だったかもと気づき、是正しようと事件の真相を探り直す女性記者の話。

罪悪感から主人公が動くところから物語は始まるが、そのわりにあまり責任を感じていなさげだったのが入れない。フランス映画『午後8時の訪問者』のアデル・エネルみたいにわんわん泣いてくれとは言わないが、こうクールに構えられると気持ちが入らない。もっとも後半になって別に理由があることが示されるが、それだったら伏線を張るべきではないか。

それからあと主人公は取材の過程を音声収録して毎回ポッドキャストで配信するのだが、内容的にこれは名誉毀損に当たるのではないか? 現にその過程で死人が出るわけだし・・・

これだと事件が解決してもスッキリしない。他にもドラマとしては作りが甘いところがあって、全体的にノレない作品だった。
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