ひでG

男たちの旅路のひでGのレビュー・感想・評価

男たちの旅路(1977年製作のドラマ)
4.2
毎週ほぼ欠かさず観ていた。
弟や次の日に友達と、鶴田浩二さんや水谷豊さんのセリフの真似をしていた。

鶴田浩二さん演じるし特攻の生き残りで
現在はガードマンの司令補。
まだ戦争を引きずっている登場人物と
対照的な当時の最先端のゴダイゴの音楽。

水谷豊や桃井かおりの若者たちに近い心境で観ながらも、いつしか鶴田浩二の重みのある言葉に毎回、心を動かされていた。

どの回も素晴らしい内容だが、やはり
「車輪の一歩」は、名作中の名作だ。

あのラストシーンは、今でもはっきり記憶に刻まれている。
「誰か、、私を上まで上げて下さい。」
あの斉藤とも子さんのか細いけれど力強い言葉。
それを人影から眺めて、涙し崩れる赤木春恵さんの母。
ゴダイゴの優しい曲が流れて、、今書いていても涙が止めどなく流れる。

このドラマのチカラで駅やビルのエレベーターが普及したとも聞く。


山田太一さん、本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

ドラマは最高点を4.0に設定していましたが、最高点です。
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