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二月の勝者−絶対合格の教室−のmaroのレビュー・感想・評価

3.5
2021年秋ドラマで面白かった順位:3/6
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

原作漫画は未読だけど、久しぶりの中学受験ドラマってことで個人的には楽しめた。
ちなみに、僕は中学受験はしていません(笑)

思ったより黒木先生(柳楽優弥)のキャラが控えめだと感じたかなー。
第1話で、「凡人こそ中学受験するべき」と言うから、『ドラゴン桜』の桜木先生のように、ぶっ飛んだ指導方針でもあるのかと思いきや。
意外と真っ当に地に足の着いたやり方で、生徒たちを着実に合格へと導びこうとしていた。
いや、とても頼もしいんだけど、ドラマのキャラクターとしては地味かなって(笑)

でも、それでいいんだと思う。
結局、このドラマの主体はあくまでも子どもたちだから。
受験勉強を通じて、彼らがどう成長していくのかってこと。

ゆーてもまだ小学生だしね。
自信をなくす子や、イマイチ勉強に身が入らない子、集団行動が苦手な子など、まさに動物園みたい。
高校受験や大学受験になると、生徒たちもいい年齢になってくるから、自分で考えて主体的に行動できるけど、小学生だとそうもいかない。
講師たちはそんな彼らに寄り添って、あくまでもサポートする立場。
だから、佐倉先生(井上真央)なんて新人塾講師だったけど、彼女の成長物語なんてほぼ描かれていなかった。

あと、家庭の方針が大きく影響しているのも特徴的。
子どももある程度大きくなると、親もそんなに介入はしないだろうけど、小学生だと塾に行くこと自体、親の意向が強かったりする。
だから、けっこういろんな家庭の考え方の違いが見れて、自分の年齢的にはそっちの方が面白かったかも。
自分の考えを子供に押し付けたり、逆に子供の自由にさせたり。
子どもに無言のプレッシャーを与えたり、母子家庭で忙しくて塾を託児所みたいに捉えたり。
まあ、何がいいっていう話でもないんだけどね。

内容としては興味深いドラマだったけど、もうちょっとぶっ飛んだ親や子供がいてもよかったかなー
なんて思ったドラマでした。
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