少女漫画臭は凄いけど随所にいくえみ綾さんらしいメッセージが込められている良作だったと思います。誰しもが傷つけられたとか、腹が立ったとか、そういう自分の痛みにばかり敏感で被害者であるが故に加害者になっても許されるであろうという思いを許しながら生きてしまう。人は誰しも被害者であり加害者、それがこの作品の素晴らしいテーマだと思う。
水上恒司くんの間抜けだけどカッコよくあるべき場所を分かってるみたいな、正義感の強い役、ほんっっっとうに良かった。ガタイデカ男の忠犬ハチ公ワンコ役、すんごい良い。
堀田真由ちゃんはマドンナっぽいのに根底がちょっとってかかなりヤンキーみたいな役、似合うなあ。ワガママで強く見せてるけど弱くて、いいヒロインでした。笑ってくれると男の子が嬉しくなってしまうの体現みたいな儚くて愛らしい笑顔が良い。
