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映像研には手を出すな!のtetsuのレビュー・感想・評価

映像研には手を出すな!(2020年製作のドラマ)
3.0
映画版の予習で鑑賞。


[あらすじ]

とある島にそびえ立つ芝浜高校。
そこで出会った女子3人組(浅草みどり、金森さやか、水崎ツバメ)は、ひょんなことから映像研究部を発足。
"最強の世界"を描くため、アニメーション制作に挑むことに……。


[感想]

『トリガール!』、『あさひなぐ』、『ぐらんぶる』と、もはや「部活・サークル系映画」の重鎮と言える英勉監督の部活大集合ドラマ。笑

警備部、応援部に始まり、内野部、外野部、上水道部に下水道部と、もはや何でもかんでも部活になっている高校の設定は、『賭ケグルイ』のディストピア学園並みに無茶苦茶。

とはいえ、そんなドラマ版のオリジナル設定が、原作とは異なる新たな魅力にもなっていたように思います。


[多忙監督の苦悩]

1話から「『LOST』*かっ!」と突っ込みたくなるほどに、気合いの入ったVFXをぶっこんできたため、少し心配していると、案の定、後半、手抜き演出が増えてしまい、笑ってしまいました。
*かつて人気を博した海外ドラマ。1話で10億円以上の予算を使ったことで話題になった。

追いつめられた映像研のメンバーたちが「時間がない時は使い回し!」と語るエピソードは、まさしく、このドラマにも当てはまることで、終盤、使い回しシーンが増えたことは、少し残念に感じたり。
(英監督そのものが、ここ2年間でドラマ3シーズンと映画5本と、多忙を極めており、そうならざるを得ないのも分かるのだが……。)


[過去作を踏まえて]

また、東京地下でのロケーションも印象的。

『前田建設ファンタジー営業部』では撮影許可に、かなり苦労したと聞いていたので、そこに乗じての撮影だったのかなぁ~と思ったり。

また、『賭ケグルイ』の浜辺美波さん並みに、暴走演技を見せる福本莉子さんが、何気にダークホースで良かったです。
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