漱石枕流

リトル・アメリカ シーズン2の漱石枕流のレビュー・感想・評価

リトル・アメリカ シーズン2(2022年製作のドラマ)
4.1
「これは、とてもいい企画だ」とシーズン1を観たときに感じた。ただ、不満がふたつ。ひとつは日系人の話がないこと。もうひとつは、企画に対してドラマそのもののおもしろさがもうひとつだったこど。

でもS2には期待した。何か改善を図ってくると思ったからだ。が、そうとはいえ予告編に驚いた。まさかシアン・ヘダーを担ぎ出して来るとは!

Appleは名前が売れているスタッフやキャストを投入することでコンテンツに箔をつけ、サービスの普及に弾みをつけたい戦略なのだと思う。

が、個人的な希望としては無名のクリエーターにどんどんチャンスを与えてほしい。よそから有名人を持ってくるのではなく「ウチから輩出しよう!」という意気込みがほしいのだ。

ただ、ヘダー効果だろうか。ドラマとしての出来は良い。S1と比較して格段におもしろくなっていると感じた。あと、日系人のエピソードが登場したので、結果として私の欲求は満たされた。

以下は、各話の一言感想

 E1……「人生で無駄なことなんかない!」と思わされた。
 E2……恩義も大事だか、自分の人生を生きることはもっと大事。
 E3……むかしCXで放送されていた『ザ・ガマン』を思い出してしまった!
 E4……ハンバーガーになったのは、結局アメリカナイズされたから?
 E5……オチがない結末だったので、ぴんと来なかった。
 E6……女子プロ野球は私も応援している! いちばん印象に残った。
 E7……音楽の尊さを実感できる話。ただ手を火傷しないか心配だった。
 E8……話はわかるが、好意を無碍にするのはむずかしいかな・・・

程度の差はあれ、どのエピソードも印象的だった。他のラインナップ作品と比較すると地味ではあるが、ほんとうにいい企画。末長く続けてほしい。次回はできれば、在米脱北者のエピソードを加えてほしい。

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2023/04/15-23 Apple TV+
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