このレビューはネタバレを含みます
田中正幸さん、 競泳選手としてパラリンピックを目指しているとドラマの最後に紹介されていてやっと繋がったところもあるのですが、 高校入学の直前に脳出血で倒れ半身マヒになった彼の物語。
バスケットボールに希望を見い出していた正幸さんは前向きに、ひたむきに努力を重ね、バスケが出きるようになるまで回復する。
その努力は並大抵のものではないはずで、実際はドラマ以上に大変な努力をされていたのだと思う。
中川大志くんの半身マヒの演技に、 こんな言い方変かもしれないけど違和感なくてビックリしました。
何よりも私が心打たれたのはバスケットボール部顧問の先生の指導姿勢。
正幸さんは高校3年間、バスケ部員として他の部員たちとともに活動していた。そしてインターハイ予選に出場、左手一本でシュートを決めるわけですが、そこに至るプロセスが大事だなぁと。
正幸さんが試合に出ることでベンチに入れない部員も出る。それでも正幸さんが試合に出た時のフォーメーションを部員全員で考え実践する。
でもそれは勝手にはならないわけで、正幸さんの人柄と努力はもちろんだけど、高校時代のバスケ部の経験が人生において大事なものになってくれればという部の先生の考え方が果たした役割も大きかったのではないかと思います。
教育現場に必要な視点、そこに私はグッときました。
「夢現」夢は幻ではない!