はやし

ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~のはやしのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

今この時代に作られたことに意味を見出したい。見ていて辛いシーンも多かったが、本当に見て良かった。

70年代当時の習俗や資料、当時を生きていた人の意思が残っているうちに作ってもらえてよかった。映像の熱量。

アリス中心の回があまりにも良かった。このために作ったキャラクターなんだな。女性集会の混乱の中。母との電話(料理や地元の話)=過去、本来いた場所、恋しく感じる気持ちもある/フィリス達ERA反対派=新しかった場所、希望に溢れていたはずだった/ERA推進派=また新しい場所 とアリスの中での価値観のぶつかり合いが言葉で語られずとも印象的。集会で賛成に立ったアリスと、集会全体で合唱した歌がメッセージとして届いた。何が正しいか、はきまっていない。
グロリアあまりにもかっこよく求心力がある。それでいてグループの中において民主的ですごい。
ケイト・ブランシェットがフィリスとしていてくれたからこその作品。ラストシーンすごかった。
「求心力がなくなって残念じゃない?」「活動がそれだけ広まったってことじゃない」

ポップスアレンジの運命のOPも良い。
はやし

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