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今朝の秋のShoMのレビュー・感想・評価

今朝の秋(1987年製作のドラマ)
4.5
末期癌に冒された息子のために老人が見舞いに行ったら、男と出ていったかつて妻と再会する。また息子夫婦の関係は冷え切っていて離婚寸前だった。

死期が近づく息子を前に、壊れた家族がひと時の一家団欒を用意する。誰もその団欒を、「偽善」と糾弾することも拒むこともしない家族のリアル。

「病院を抜け出そうか」という老父・笠智衆に、息子・杉浦直樹が子どもに戻ったような表情を見せるのが印象的。笠智衆と元妻・杉村春子のやり取りから、どこでこの夫婦の関係にヒビが入っていったのか感じさせるのがさすが。

笠智衆と加藤嘉の昭和の2大老優が並ぶのにもジンと来る。
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