食わず嫌い王

華麗なる一族の食わず嫌い王のネタバレレビュー・内容・結末

華麗なる一族(2021年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

完成された料理に余計なアレンジはせずとも食材を変えるだけでまた新たな感動が味わえる。

リメイクという事で過去にフジ製作で山崎豊子さんのあれだけ完成された名作白い巨塔がありながら、ある製作陣が手を加えすぎて深みのない口もつけられないほど陳腐に料理にされた記憶が蘇りましたが、そこはよく理解されたwドラ製作陣にただただ感謝です。
役者が違うだけで、またこれほどまでに引き込まれ、新鮮に見れるとは思いもしませんでした。
中井貴一の万俵大介のセリフの無い演技が流石、一流役者、先がわかってても演技に引き込まれて目が離せません。
ストーリーは原作忠実に作られて、TBS版とも変わらず同じ内容ですが、撮り方の違いでゾクゾクする程新鮮で面白いです。
この作品がどれほど面白い作品なのかと改めて痛感させられますね。
個人的にTBS版とwowwow版の違いを感じる点と言うとキムタクの父親に突き放されながらも愛情を求めてる様な演技と向井理の父親との確執に真っ向から対立する様な演技に感じられます。
そこが一つの見所だと思いますが、個人的にはキムタクの演技の方が深みがある様に感じました。
だとしても、どちらも、この作品の面白さをよく引き出してると思います。
リメイクでもこれ程までに素晴らしい作品に仕上げられる wドラ製作陣には是非、白い巨塔も製作して欲しい。
最近ではせっかくの名作を駄作にされてしまった、流行りの池井戸作品、半沢直樹シリーズ、ロスジェネ、イカロスも是非 wドラ製作陣にお願いしたい。

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