かじドゥンドゥン

アンオーソドックスのかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

アンオーソドックス(2020年製作のドラマ)
3.5
ニューヨークの正統派ユダヤ教徒の家庭に生まれた少女エスティは、伝統や慣習に忠実に、厳格な宗教教育を受けて育った。そして19歳で、家が決めた相手と結婚。なかなかうまくいかない性生活を夫や周囲に咎められながら、どうにか妊娠。女性を産む機械としか見ないようなこの旧弊な社会のなかで、彼女の唯一の慰みは、ピアノのレッスンだったが、それさえも夫から反対されたとき、彼女の中で何かが切れた。

ピアノ講師の協力で、幼い自分を捨てた(これが誤解だと後で分かるが)母のいるドイツ・ベルリンに逃亡したエスティは、そこで自由な生き方が可能であることを知ると、あらためて音楽に惹かれ、ある音楽学校に出入りする。そしてそこで友情を築き、新しい人生の出発点を見出す。NYから夫とその親族が追って来て、彼女を連れ戻そうとするが、脅迫にも屈せず、彼女は自分の道を自分で選ぶ。

思わぬところでスパッと終わる。そのことについて賛否はあるかもしれない。