本当にNETFLIXのリミテッドシリーズは考えさせられる作品が多いです!!
「NYアイラブユー」でナタリーポートマンが厳格なユダヤ教の女性を演じていて、坊主頭にしてたのを、ふと思い出して、観てみようかと…。
もう、凄い凄い!!
メイキングまで観てしまいました!!
アーミッシュと間違えていた私の無知ぶり…。
確かにNYで、顔の横の髪の毛を巻き髪にして歩いている男性たちを見ました。
でも、シルクハット🎩のような帽子でした。
また宗派が違うのですね…。
超絶厳格なユダヤ教"ウルトラオーソドックス"
厳格なゆえ、規則でかんじがらめ。
現代社会では想像を絶するほど。
会話は"イディッシュ語"を使う。
(最初、何語?と思ってしまいました。)
既婚女性は頭を坊主にしなくてはいけない。よって、ウィッグやスカーフで頭を隠さなければならない。
ピアノ🎹は異教徒の楽器なので禁止(キリスト教の楽器って事?)
女性は男性の前で歌を唄ってはならない。…男性を誘う事になるから…。
派手な服装も勿論禁止。
夫婦のセックスも男性が上、女性が下でなければならない…とか
生理中は離れて寝ないといけない…等々
10代でお見合い結婚したエスティは、結婚に夢と希望を抱いていたものの、結婚1年経っても妊娠しない事。
その前にセックスの苦痛もあり…
身一つNYからベルリンの地へ逃げるのですが…。
夫のヤンキー(ヤコブ)が悪い訳では無いのですよね…。
教育が乏しいというか…。
なんでもママに話してしまうのはマザコンだからでは無く、家族に話すのは当たり前の事…と思っているのですよね…。
セックスだって、挿入するだけ…って…しか分かって無いから
それは女性のエスティからしたら痛いし苦痛でしか無いですよね…。
余りにもヤンキーは純粋過ぎました…。
結婚して9ヶ月後に子供が産まれない!!何故なんだ!!
って、1年で不妊なのね(°_°)。
そんなエスティがベルリンに降り立ち、
自分は音楽が好きなんだ…と、忍び込んだ音楽院で涙を流すシーン。
NYで内緒でピアノを習っていましたが。
好きな物も好きに出来無かったエスティにとって
ベルリンはなんて自由な街なのだろう…と驚くばかり。
初めて自分を解放してウィッグを取って、湖に浮かぶエスティのシーンがとても心に残りました。
そして、音楽院の生徒たちとの交流。
怖い顔した先生が実は良い先生だったなんてね😅💦
ドイツに居るユダヤ人。
音楽院の仲間達は、肌の色も違うし、イスラエルと対立するイスラムの生徒も居たり。
クラブのトイレで坊主頭のエスティに
「その髪型カッコ良いわね!」
と声をかける人もいたり…。
初めての口紅💄…。
ドキドキ…。
突然、妻のエスティが居なくなり
ヤンキーはイトコのモイシェと一緒にベルリンへエスティを探しに出かけます。
モイシェは結構悪いヤツでしたね…。
スマホ持ってるし、ギャンブルもするし…。
(でも、モイシェ役のジェフ・ウィルブッシュがイディッシュ語を話せたりするのですよね!!)
ヤンキーは昔のガラケーで、スマホが何でも出来る機械のように思っているところとかね…。
ネットも勿論禁止…。
ヤンキーが巻き毛をハサミで切りながら、エスティに戻って来て欲しい…と懇願するシーンに涙😭。
生きて来てずっと自分が信じて当たり前だと思っていた事を捨ててまで…の事だったから…。
ヤンキーの青い瞳に大きな目が忘れられません😢
NYの過去パートとベルリンの現在パートを交互に描いています。
原作者のデボラ・フェルドマンの自叙伝を作品化したもので、デボラ自身も製作に関わってましたね。
彼女は後に同性愛着だと告白しています。
戦後、ナチスの虐殺から逃れNYに辿り着いたユダヤ人たちが、それぞれ、宗派を作っていき、その歴史は古く無いというのも驚きました。
生まれて来る家は選べない…。
でも、ウルトラオーソドックスの女性でも、結婚して子供を産み、育てて、それが当たり前の幸せだと思っている人も多いようです。
宗教の、更に枝分かれした話って、日本人の私にはなかなか理解しがたい規則やらが満載でしたが、それでも、一気に飲み込まれるように見せてしまう作りに称賛します!!
そして、エスティ、ヤンキー、モイシェの若い3人の演技が光ります!!
PS. メイキングは絶対に観て欲しいです。
長くなりました🙇♀️。