めちゃくちゃ面白かった〜〜〜！続きが気になって止まらなかった……！
少女漫画の脇役が自我をもったら……？という設定、ありそうで観たことなかったな。運命論と自由意志のお話に思えたけれど、輪廻のようなものやバタフライ効果が絡んできたり、個人的には永劫回帰のようにも思えた。ずっといろんなことを考えながら観ていた気がする。最終話でハイデガーの存在論とかも少しでてきたけど、ラブコメなのに全体的にとっても哲学的で、大好きだった。
私は主人公じゃなくてエキストラなんや…… って落ち込んだことも、逆に自分が世界の中心だとつい勘違いしてしまうことも身に覚えがあって。だからダノやみんなのこと、ずっと本当に応援してた。ただ、私はギョンの弟くんにいちばん共感できたかもしれない。運命を変える勇気、それだけ傷つくことになっても「私だけの意味」を見つけたいって気持ち、本当にすごいや。
いろんな作家さんたちが「物語やキャラクターが勝手に動き出した」みたいに表現していたことも思い出したなあ。「降りてきた」とか、逆に「思うように動いてくれない」とかね。ダノやみんなのような自我が芽生えてたのかも…… って想像したら楽しい。
本心じゃないステージを演じなくちゃいけないのと、自分は本心と一致してるのに周りはみんなシャドウこそが本当（ステージは偽物）って思ってるの、どっちがよりキツイんやろうね。
ダノとドファのコメディパート（？）いつも可愛くてほっこりしたし、どのキャラクターも憎めなかった。みんなかわいかった。ちなみに私はずっとギョン派でした……！ギョンが時々する優しい目、すごく好きだった。あとダノの衣装、どれもめちゃくちゃ可愛かったなあ。
起こることは起こる。名前を呼ぶということ。本当の自分を知ってくれてる人が一人でもいるということ。
運命とか世界とかそういう強大なものに対して、ちっぽけな人間が根性や情熱だけを武器に挑んでいくようなお話、やっぱり大好きです。
