ねまる

問題のあるレストランのねまるのレビュー・感想・評価

問題のあるレストラン(2015年製作のドラマ)
4.4
2015年リアルタイムで観た。
傘泥棒の話が印象的だったことを覚えている。
二階堂ふみ、高畑充希、松岡茉優、みんなこの頃はまだ新人だったっけ。
当時の私がどこまで理解していたかは分からないけど、好きなドラマだった。

2021年12月
TVerでの配信がスタート。
今のが私は坂元裕二の言葉の魔力を感じている。

1話
登場しない主人公が彼女を知る人々によって語られていくスタイル。
一緒に時間を過ごしてきた人たちによって彼女の人柄が形作られていく。
そしてたどり着いたある事件。あまりに酷くて、辛くて、涙が溢れた。
けれど、そんな事実を知った直後に、すっごい笑顔の真木よう子が初めて登場するから、私の涙腺は崩壊して、止めどなく泣いた。
こんなことを乗り越えてなお、笑ってるたまこの強さって。
二階堂ふみの「愚民どもが」っていうスタンスも十分強いよ。
なんでこっちが怒らなきゃいけないんだろうね。なんでこっちが悪いんだろうね。
分かってないことを、分かってない。
女が幸せになったら、男も幸せになれるはずなのに。

2話
悩んだら、めんどくさそうな方を選んで生きていきたい。
美談は人を殺すんだよ。美談は人に押し付けたら、美談じゃなくなる。
真木よう子の、男への、こう言ってもダメかー、っていう「あー」が最高だった。

3話
無条件に愛されるのは子供ではなく、親の方。松岡茉優ちゃんの最強パフォーマンス。
千佳ちゃん、今まで見せたことない笑顔で、よかったね、って言うんだよ。
泣きながらおにぎりを作るんだよ。
抱きしめたい。


配信期間に追いつけず、全部観ることは出来なかった。
やっぱり、心のどこかにしまっておきたい、大切なドラマ。
また機会を見つけて再鑑賞しよう。
ねまる

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