ドスティ

ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア<シックス・シーズン>のドスティのレビュー・感想・評価

4.6
完走…!
終幕まで一気に駆け抜け感無量。

物議を醸す最終話というのは超有名なので覚悟してたけど、あのラストシーンが衝撃的過ぎてしばらく放心状態に。

変わりゆく時代に哀愁のマフィアは終焉へ。
抗争以前に一般人にも害をなす犯罪者ではあれど、彼らとの別れは寂しい。

トニーは全てにおいて“狭間”にいて、完全な極悪人ではないけど非道で実利主義者なのにすぐ感情的になり生死の境をさ迷い、自分が何者か見失う。

家族が何より大事な筈が浮気をやめられず感謝が足りないし愛する者の裏切りを恐れる。
ボスの末路は刑務所か遺体安置所と自ら語り、道は視聴者に委ねられた。

ソシオパスにセラピーは逆効果という結論は切ない。
馴染みある大勢のキャラが死を迎えたファイナルシーズンはファミリーを描く集大成で、最高傑作だった。

クリス…。
鉄道模型が趣味で優しいバカラはいい男。
相談役シルヴィオは忠誠を誓い、誰より自分本位なポーリーは憎めない。
愛妻家ジョニー可哀想。
ジュニアとの会話には胸が締め付けられた。

パリを楽しむ芸術好きなカーメラ、ゲイというだけで命を狙われるヴィトのエピも印象深い。

ゲスト出演はベン・キングスレーにローレン・バコールやジュリアナ・マルグリーズと本当にスゴい顔触れで、推しのケン・レオンやリン=マニュエル・ミランダもいた!
ドスティ

ドスティ