Yu

呪怨:呪いの家のYuのレビュー・感想・評価

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
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やっぱりさ、一番怖いのって人間じゃなくてお化けだよね、、、

呪怨の1番の要素、ジャンプスケアを削ぎ落とした禍々しさ一本勝負のドラマシリーズ!マガマガ!!
何これめちゃめちゃ面白いじゃないですかーー!!Jホラーまだまだ捨てたもんじゃあないですね!やったーーー!!

今作もテーマは呪われた家っていうところは変わらないんだけど、呪い→死ぬっていう感じではなくて
とにかく呪いによって人が不幸になっていく過程であったり、呪いと共存していく、みたいな感じで、直接恐怖でブン殴ってくるような描写はほとんどなかったです!

でも、呪いというか”絶対に死ぬ毒”が徐々に生活を蝕んでいく過程が禍々しく描かれてて、スゲー蒸し暑い夜にぴったりなゾクゾク作品になっててスゲー好きでした!

昭和から平成にかけての時代背景は、まさに禍々元年で、背景は常にマガマガしてる。
幼女連続誘拐事件のM君やら、酒鬼薔薇、世田谷一家殺人事件、女子高生コンクリ事件、地下鉄サリン事件。
天皇が変わって何かしらのレボリューションが起きている当時の空気感と、呪われた家っていう絶妙すぎるマッチがゾクゾクを加速させていくんですよね!!!
今夜は眠れない系じゃなくて、頭モヤモヤにして疲れて安眠みたいな、そんな感じの作品でした!

で、ドラマシリーズっていう30分弱区切りの話の展開は10年近い時代の流れを扱う作品にスゲーぴったりで、
映画では得られない感じ?っていうの?謎のテンポの良さを感じました!
もちろん、後半に行くにつれて禍々しさが加速していくっていう話のテンポの良さもあると思うんだけど、
話の区切りごとに2~5年単位で時間が動いてて、その空白の期間で、登場人物に何があったのか妄想するスキマがめちゃめちゃあるんですよね!
聖美(里々佳!死ぬほど可愛いから一番好き!ラブしかないです!可愛いかっこいい!!サイコー!やったー!!!!)は女子高生時代(88年?)に呪いの家に入って、そこから10年近く不幸になるっていう呪いにかかるんだけど、人生の転落具合がサイコーに描かれてて、語られない時間をなぞるのがスゲー捗るんですよね!
そもそも、これは結構フェチな話になるんだけど、毒親から振りかけられた毒を積もらせて母殺しに走る女子校生って死ぬほど好きなんです!男子高校生でもいいけど、これは女子校生の方が好き!

父殺しの場合は、男の子って基本的に体調がいいから、親子でも感情の部分でしか繋がりがりがないんですよね、
女の場合は生理だったりで、体と精神の繋がりがめちゃめちゃ強いわけで、(知らねーけど)だから親子でも”女”として見られてかなり対等な立場になりうるもんだと思うのです
だから母親からの嫉妬だったりで、精神的な毒を盛られまくって感情がバグった女子校生が母殺しを達成するときの、目つきというかなんというかが死ぬほど好きなんです!!だから今回の呪怨も好き!!!って訳じゃないけど、それだけ見れただけでもサイコーですよね!!!やったーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

で、ここからさらに最高男性陣が出てくるもんだから、日本のホラーやるギャン!やるじゃん!ってなりました!
そこまでホラーを見る訳じゃないんだけど、自分は勝手に「韓国のホラーめちゃ怖だから最強!怖すぎ死ね!!」って思ってたんだけど、その理由は内容もそうなんだけど、死んだ目つきというか、むしろ生きすぎてる目つきにあったんですよね、
もちろんそのめつきって物語の中のキャラクターによって大部分は形成されていると思うんだけど、この呪怨、スゲーその目つきを感じちゃったんですよん
ネタバレ感はあるけど、世田谷一家殺人事件的な死体飯は哀愁というか、精神が斜め上の世界に飛び込んじゃってる抜け殻かんが半端なくて、ちょっと感動しちゃった!!!これってアジア特有の怖表現で死ぬほど大事にしておこうって思いました!!!

何と言いますか、こーいう名作オリジナル作品が出てきちゃうからNetflixやめられないんですよね=〜〜〜〜〜!!!やった^〜〜〜〜〜〜〜〜!!一生お金払います=〜=〜〜!!!
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