松トー屋

呪怨:呪いの家の松トー屋のネタバレレビュー・内容・結末

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

黒沢清を中心に、もちろん高橋洋もなんだろうけど、Jホラーサンプリング作品という感じで、その感覚が合いそうな三宅唱抜擢なんだったりするのかなと。三宅監督でおそらくキャリアハイの予算と高橋洋脚本で速攻やらせたのは、テレビの企画屋とかにはマジで出来ない事だろうなぁと思ってしまう。役者も個の力で魅せようとしない、皆良い仕事してるなーて感じ。
狙いは日本版「マインドハンター」だと思った。日本の病理に迫っていくという縦軸。88年と95年のチョイスは宮台史観な感じ。97年は「CURE」公開年、何回か出てくるファミレスシーンは目配せかなと。
そもそもホラー≒幽霊とはメタ的なもので、そこに実録という別レイヤーのメタ性を掛けた事で、好きもんには好きなマニアックな作品になっている。
“Jホラーにおける女性”を意識させられたのも意図的だと思う。霊の擬態がいつも女性という謎の型には、女性に対する男/社会の後ろ暗さから来る恐怖?に基づいてるのかも、等考えさせる余地がある。サダカヨにディザスター的快感があるのも納得できる。
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