キラリ

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまうのキラリのレビュー・感想・評価

4.5
“わたしは新しいペンを買ったその日から、それが書けなくなる日のことを想像してしまう人間です”

綺麗事だけでは生きていけないこの世の中で、苦しさを抱えながら必死にもがいていく若者たちの生き様と恋愛模様を描いた群像劇。

過酷な運命に翻弄される薄幸男性と薄幸女性が主人公で重苦しさMAXのドラマなのだが、坂元裕二が奏でる心の琴線に触れるセリフの数々と全員がハマリ役ともいえる俳優陣の素晴らしい演技力、そして先が読めそうで読めない「これぞ連続ドラマ!」といえるドラマチックなストーリー展開のおかげで、私はこのドラマの世界にどっぷり浸かることができた。手嶌葵のまるで囁いているような澄んだ歌声がこのドラマの世界観に非常にマッチしていて、物語をより魅力的にし、作品全体のクオリティーを底上げしているようにも感じた。
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