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ジ・エディのESRのレビュー・感想・評価

ジ・エディ(2020年製作のドラマ)
4.0
かつてニューヨークで有名なミュージシャンだったエリオット・ウドーは現在パリでジャズクラブを経営している。
その共同経営者であるファリドが殺されたことがトリガーとなり、クラブの抱えていた問題が顕在化し、人間関係にも影響を及ぼしていく。

エリオットは、クラブとバンドという形式を守るために、難しい年頃の娘との関係や、マフィアと警察の板挟み、バンドメンバーへの対処と、次々に降りかかる問題に疲弊していく。

各話登場人物の名前を冠したタイトルがつけられ、そのタイトルの人物をフィーチャーする形式。
マフィアの介在が物語を駆動させるので、多少中だるみを感じることもあった。
しかし最終的に、大事なのはクラブという場でもなく、バンドという形式でもなく、人なんだと気づいたエリオットはじめ「The Eddy」の面々が、晴れやかな表情でストリートを演奏しながら闊歩する姿は、この物語を全8話追ってきて良かったと思わせる。
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