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ジ・エディのOBのレビュー・感想・評価

ジ・エディ(2020年製作のドラマ)
3.8
デイミアン・チャゼル監督がパリのJAZZ CLUBを舞台にNETFLIXでドラマを作る! この情報だけで『ラ・ラ・ランド』でノックアウトされた自分としては観るしかないとマークしていた作品。

この度、ネトフリ加入により念願叶っていつもの通り週末に一気鑑賞。

1話を観始めるといきなり、チャゼル監督お得意のハンディカメラと長回し多用による臨場感溢れる演出がスタイリッシュな世界観を作り出し心地良い。これこれ。

ハウスバンドによる演奏も一級で、まさにライブを観ているような気分にさせてくれる。一気に引き込まれた。

バンドのボーカル役の女性が、同じく感銘を受けたポーランド映画『COLD WAR あの歌、2つの心』のヨアンナ・クーリグと知ってビックリ。 なるほど素晴らしいわけだ。

他方、お話は想像していたよりリアル&ビターな内容。これを観ると『ラ・ラ・ランド』はミュージカルならではのおとぎ話なんだと気付かされる。

主人公であるエリオットに降りかかる公私に渡る問題・課題がシビアで容赦なく、その陰鬱感を観ている側にも突き刺してくる。
シーズン2前提なのか最後もハッピーエンドまでは至らず、道半ばな感じで終了。

登場人物には充分感情移入出来たので、もう少し幸不幸のメリハリを付けてカタルシスを感じさせてくれれば、単純な私は両手を挙げて高評価したのですが、私のような凡人はターゲットがちょっと違うのかな。

音楽最高でSpotifyでヘビロテな毎日です。結局、CDも買っちゃいました。
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