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バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

2017年の冬ドラマ。
新作映画に向けて、今さらながらの鑑賞。

これは本当に面白いホームコメディだった。
ひとりで観て、ひとりで笑ってしまうぐらいに。
世の中、こんなにキュートなおっさんたちがいるのだろうかと。

そもそも、おっさんって存在はめんどくさいことが多いよね(笑)
昭和ノリでオラついたり、いい歳して武勇伝ばかり語ったり、逆に女の子みたいに女々しかったり。社会に出ると、それまで会ったこともないようないろんなおっさんに揉みくちゃにされるから、もう勘弁してくれって何度も思った(笑)

ここに出てくるおっさんたちも、もしかしたらそういう側面はあるかもしれない。
でも、めんどくさいことって仕事で上下関係があったり、異性がいたりするから起こるんじゃないかと。

これはおっさんしかいない、あくまでもプライベートに近い環境。
だから、変に競争することもなく、見栄を張ることもなく、ゆるーい時間が流れていくのが癒しにすらなる。

むしろ男子校ノリというか、時に小学生なんじゃないかっていうかわいらしさがあるのよ。
いや、どの世界のおっさんにも、いつまでも小学生の自分は残っているとは思う。
ただ、これまでいろんなドラマでいろんな役を見せてくれた方々のそういう部分を見れるってのはまた違うよね。

もはや、おっさんたちの生態を観察する視点にすらなれる、
「おっさん観察ドラマ」っていうジャンルにもなれるのが、このドラマの面白いところ。

なんかね、テラスハウスみたいな感じだと、ギラギラしてて食傷気味になっちゃうんだけど、角が取れて丸くなり、少し弱くなったおっさんたちの姿だから心地いいのよ。

脇役のアベンジャーズとでも言おうか。
長い間役者をやり続けて数多くの作品に出ているだけでなく、好かれはするけど嫌われることはないだろうっていうぐらい愛されているあの6人だからこそ、ここまで面白くなるんだよね。

6人それぞれの持ち味を存分に生かしたキャラクター作りや、1話30分の短い尺でテンポよく進むってのも、このドラマの観やすいポイントだったなー。
キャスティングからストーリー展開まで、監督の手腕が絶妙。

ああいうシェアハウス生活ならしてみたいし、ああいうおっさんにならなりたい(笑)
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