平久保百年子

イントゥ・ザ・ナイト シーズン2の平久保百年子のレビュー・感想・評価

3.8
非常時に、頭の悪い女と子供と障害者は足を引っ張るだけの存在という、言っちゃいけないことをゴリゴリ見せつける内容で、すごかった。

で、そういう「足を引っ張ってみんなが窮地に陥る原因を作った人」たちを何とかして助けようと頑張るんです、優しい人たちが。

日本のドラマだと、大抵そういった優しい人たちの頑張りで何とか助かってよかったよかったってなるのがセオリーなんだけど、ヨーロッパでは違います。もう清々しいほど現実的です。

そしてその清々しい役を受け持つのが「先に地下の壕に居た軍部の人ら」なんです。彼らはせっかくの立派な体と力を弱いもののために使ったりしません。どこまでも自分たちのために使う姿勢。
シーズンoneでハイジャックをした兵士もそういう人だった。

エゴと理性のぶつかり合い。それだけでもしんどいのに「何でそういうことするのぉぉぉ」というようなことをやらかすのがいるから難儀。
ボヤを出して慌てて油をかけるとかさあ・・・バカじゃん!!貴重な食糧半分以下に減らしておいて大して悪びれもしてないの、ほんま図々しい。
精神が不安定で何やらかすかわからない人を、あんなとこに拘束するとか思慮が足らないよ!人目につく場所に居させなきゃ・・・・

非常時こそ慎重に行動しようと深く肝に銘じたくなる、反面教師となるいいドラマです。