ヘイヘイ

賢い医師生活 シーズン2のヘイヘイのレビュー・感想・評価

賢い医師生活 シーズン2(2021年製作のドラマ)
4.8
S1からほぼ一気見。
天才達のスーパーオペで事件を解決!といった類の医療ドラマではなく、仲良し同期5人の仕事とその日常についてのドラマです。

そして、観た後にちょっとだけ周りの人に優しくしよう、と思ってしまうような、そんなドラマでした。

移植•出産の手術が多めで、ひとつの命がまた別の命に紡がれていくその様に毎回じーん、としてました。

でも、その一方ではどうしても救うことができない命もある。これはドラマだけど、そういうことって現実世界ではたくさんあるよなぁ、と。
特に、治療の施しようがない我が子の治療を辞める決断を迫られる両親に「もう楽にしてあげましょう」と言わなければいけないシーンには、胸がぎゅっとしました。
自分が両親だったら、子にはどんな姿であっても、どうしても生きていてほしい、そう思ってしまうんじゃないかと。


個人的に好きなエピソードは、もうたくさんです。
例えばS1の3話、インターンのユンボクが立ち会う手術にオーバーラップさせながら、ジュンワン先生が胸部外科を志した理由が明らかになるとこ、本当によきです。(こことイクジュンが子供の日の次の日にオペしようって提案するシーンは4回はリピートしました。)
S1の10〜12話あたりの、イクジュンとソンファの回想挟みながらの恋愛模様には、やきもきしました。(いい意味で)
はぁ、イクジュンみたいな同期ほしいなぁ。。

この作品については、みんな語りたい視点はそれぞれで、恋愛、バンド、泣けるポイント等々、いっぱいあると思います。私も正直語りたいポイント絞るのがむずいです。

その中でも、私は出産関連の手術シーンが自分の身に起きたことと重なって特に印象深いです。

私の場合、妊娠21週で妻が自宅で破水し、即入院。少しでも長くお腹の中に居られるように、羊水が出て行かないように、と絶対安静の状況でした。それでも、毎日少しずつ羊水が減っていき、26週時点で遂に限界値となり、陣痛が始まって緊急分娩となりました。

分娩時は手術室から出され、2時間近く待っていた中、無事生まれてくることだけを願っていた気がします。泣き声もせず、先生達だけがぞろぞろ退出していく中で、あぁだめだったのか、と。すると、病院の方が娘さん産まれましたよ!と。
出産時の体重は895g、超低出生体重児であることは後から伝えられました。
産まれた直後は、手のひらと同じくらいの大きさで呼吸器がつけられていましたが、ちゃんと心臓がぱくぱく動いてました。
その後もNICUには4ヶ月入院し、退院後も1年間酸素呼吸器をつけましたが、いまではすっかり元気、めっちゃ喋る。

医学の進歩と共に生育限界は段々と短くなり、1953年には妊娠28週、1990年には22週に定められてます。昔であれば、助からなかった命も今では救うことができることに本当に感謝してます。

S1のエピソードに亡くなった新生児を今後の研究に役立てるための検体にできないか、と両親に依頼するシーンは辛かったです。

そういうのもあって、観ていて辛いシーンあるけど、その分あったかくて優しいとこもあり、お気に入りのドラマです!
(オールタイムベストはBreaking Badから揺るぎませんが)

正直タイトルだけだと、なんのこっちゃかわからなくてつまんなそうですが(私がそうだった)、百聞は一見になんちゃらです。!4話までみてください!!

おわり
ヘイヘイ

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