いろどり

白洲次郎のいろどりのレビュー・感想・評価

白洲次郎(2009年製作のドラマ)
3.8
現存する写真を見てもイケメンな白州次郎。同じNHKの渡辺謙のドラマ「負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂~」では谷原章介が演じていたのでとっても甘~い王子様だった。今作の伊勢谷友介、よくぞ配役してくれました!と拍手を送りたくなるほどピタッとハマった。我の強さがにじみでる凛とした顔つき、スラリとしたスタイル、野生味あふれる発言。素晴らしくカッコ良い(好みも入ってます)。

ケンブリッジ大学を卒業、イギリス留学9年で民主主義、個人主義など西洋思想で自身の軸を固め、政府中枢につながるイギリス社会で発言力のある人脈を築く。のちに近衛文麿、吉田茂のブレーンとなり、GHQに唯一対等の口を聞いたという骨のある人格形成、政治の世界に巻き込まれていく背景をわかりやすく描いている。

たった3話なので愛妻、白洲正子氏との関係と政界の描写だけだけど、その人となりをつかむことはできた。

会話の途中でいきなり英語が混じるところだけは最後まで慣れなかったけど、伊勢谷友介と中谷美紀の美男美女には見とれてしまうし、脇を固める実力派俳優たちも良かった。これはもう一度伊勢谷友介で長編でやってほしい!
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