“1人が2人に”
安らぎあるホームドラマ。アットホームな安心感に包まれて最後まで楽しめた。半世紀前のドラマだけど、今風な楽しみ方もある作品だと思う。
山田太一脚本。1968年作品。30分×26話。
出演は竹脇無我、栗原小巻、あおい輝彦(主題歌も担当)、沢田雅美、菅井きんなど。
「1人の人間が1人の人間と心を通じあうということは、難しいことなんだよ。だからこそこうやって、お祝いをしているんじゃないか。」
「ほんとに、人間なんてみんな寂しいもんですもの。1人が2人になったってことはおめでたいことですよ。」
「行きずりの人でさえ、微笑むがいい。
見知らぬ人でさえ、求めるがいい。
誰もが寂しいのだから。
誰もが強く生きたいのだから。」
人と人とが求めあい、結び付くこと。1人が2人になること。そのためにできることは、惜しみなく愛を与え続けること。誰もが寂しいのだから。