まとめて見たけれど良い意味で本当に長かったです。毎話の密度が高すぎる。
心の痛みは人それぞれ。でも、分かろうとすることはできる、寄り添うことはできる。最初から最後まで一人一人の違う想いを尊重するドラマだったと思います。
地元を離れた人、離れなかった人。被災した人、しなかった人。親の職業を継いだ人、継がなかった人。地元に帰った人、帰らなかった人。毎度複数の立場の人を描きながら、どちらも否定しない。
モネが地元に帰ることになったときのすーちゃんの「地元に帰る人が偉いわけじゃない」的なセリフは、主人公が地元に帰ることで、やっぱり地元に貢献すべきだよねみたいな空気になりそうになるのを引き戻してくれましたね。
「立ち直らねえ」新次さんと「前を向くしかない」亮、あの回でこのドラマが無責任に頑張れって言うタイプのドラマではないことが明確に伝わってきました。
朝ドラには重すぎるって見方も確かにそのとおりなんだけれど、でもシリアスなシーンがあっても最後は毎回背中を押してくれる、優しいドラマだったと思います。
そして何より清原果耶ちゃんがよかった!
ドラマの中で年齢を重ねるたびに表情も喋り方も引き締まって、表情も幅広くて。
欲を言えば、たぶん大人の事情があるのだとは思いますが、気仙沼に戻ってからもっと登米との交流があってほしかったな…。山と海は繋がっているのだから…。