みきぴん

おかえりモネのみきぴんのネタバレレビュー・内容・結末

おかえりモネ(2021年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

NHKの朝ドラ は
今まで観たこと無かったのだけど
前々回の「エール」から
我が家の朝のルーティンとなり
前回「おちょやん」を経て
今回の「おかえりモネ」で
三作目😊

「エール」「おちょやん」に
比べて
モネちゃん💦
なんだか盛り上がりに欠ける
ボソボソしたドラマだなぁと
思っていたけれど

今まで丁寧に丁寧に描かれてきた
一人一人の心情が
終盤に来て一気に怒涛のように
意味を持って繋がって
深く深く心に沁みた最終回だった

阪神淡路大震災のその後を描いた
『その街のこども』(2010)
という映画が有り
その映画を観た時に
耐えられない悲しみや喪失感を
経験した人々にとって
「忘れないで!」という思いと
「もう忘れさせて!」という気持ちの
両方が
一つの心の中に存在する
それが
リアルな気持ちなのだと
理解した事を思い出した

モネが妹のミィちゃんに
言ってあげた言葉

この先も
ずっと自分を許せなくて
ずっと傷ついたままで
ずっと悲しみを抱えたままで
いるかもしれない
(無理に立ち直る事などしなくていい)

だからこそ
あなたが
そのことを思い出して泣くたびに
そばに居て
「あなたは悪くない!」
「あなたは悪くない!」と
その度に私が
何度でも何度でも
言い続けてあげるよ
…………と

もうその言葉に
すべてが有ったのだなと
理解した

失くしたモノは戻らない
傷ついたものは治らない
立ち直る事など出来ない
元通りになんかならない
何事も無かったかのようには
振る舞えない

悲しいけど
当たり前なんだよね

だからこそ
しゃがみこんでしまうその度に
寄り添って
背中をさすってくれる
友が居たり
家族が居たり
仲間が居たり
するんじゃないかと

お互いがお互いにとって
そんな存在でありたい

そんな気持ちになった🙏
良いドラマでした
みきぴん

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