茶一郎

アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.2
【記録】
 魔女の学校はホグワーツも裸足で逃げ出す、魔女たちによるドロドロの嫉妬で溢れていたというお話。いよいよ『アメリカン・ホラー・ストーリー』(アメホラ)最凶女優陣に『ミザリー』のキャシー・ベイツが加わり、女性たちの欲望が渦巻く物語の出来上がり。
 これは元々、「魔女」自体が女性差別問題と根深く繋がっているので当たり前と言えば当たり前だが、白人至上主義者の魔女とアフリカ系の魔女(『プレシャス』のプレシャスも!)との闘いや、女性参政権の問題や女性の社会的地位について切り込む社会的な面もある。本シリーズの後に「魔女」をリアリズムに基づき検証、描いた『ウィッチ』や「魔女」と女性の青春を結びつけた『RAW』などの魔女映画が公開され、高い評価を得ていることを考えると本シリーズの重要性が分かります。
 『アメホラ』特有、過去のホラー遺産のオマージュ、本シーズンでは生ける屍に向かってチェーンソーで向かう魔女という『死霊のはらわた』もビックリな最高のシーンがありました。
茶一郎

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