Kakutani角谷

新・必殺仕置人のKakutani角谷のネタバレレビュー・内容・結末

新・必殺仕置人(1977年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

必殺シリーズ最高傑作とも評される本作、なんというクオリティ!!
無惨絵を思わせる江戸の退廃美と「綺麗な時代劇は作るまい」という製作側の心意気が画面から滲み出るよう。
終始アウトローたちの物語でもあることも痛快だ。
念仏の鉄を演じる山崎努を初め、俳優陣も素晴らしい。元締めの寅を演じる元阪神タイガースの藤村富美男も演技が上手い訳ではないが、圧倒的な存在感と面構えで物語に重厚感を与えている。
寅の野球バットでの仕置きには遊び心も感じられて思わずニヤリ。
長いエピソードを消化して、仕置人という業を背負った登場人物たちが壮絶な最期に向かう「愛情無用」「解散無用」の回には万感迫るものがある。