シガーandシュガー

新・必殺からくり人のシガーandシュガーのレビュー・感想・評価

新・必殺からくり人(1977年製作のドラマ)
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必殺からくり人で、山田五十鈴のちょっとした仕草や声音、優しさのファンになっていたのでこのシリーズも楽しく視聴。
人心を乱す不届き者ということで江戸所払いになった興行一座が、安藤広重に依頼をされて、東海道五十三次の絵解きをしながら仕置の旅をするというお話。各地の悪いやつを退治して回るその内容が、必殺シリーズの中ではかなりマイルドな印象。ただ、ピーターゲストの回は、ピーターの悪役がはまりすぎ&美しくて印象的な回になった。ピーターは血風編もテンポのいい演技が良かったけど、このゲストでの悪役もかなりな手強さが伝わってきて、シリーズ通しての敵役になってもよかったくらいだと思った。ピーターは演技の呼吸が優れていて、見ていてとても気味がいい。
今回のイケメン枠の近藤正臣は、私の中では現代ドラマでのキザで優男なイメージだったけれど、ここでの高野長英役は、インテリかつ意志も腕っぷしも強い男前だったので、近藤正臣はやっぱりイケメンなんだなと再確認。石坂浩二の糸井貢のときもそう思ったなあ。

最終回も、他シリーズと比較すると悲劇度は少なめだけど、私はこれくらいマイルドなほうが安心できる。あまり心揺さぶられず鑑賞できる必殺シリーズがあってもいいな。