あーる

アウトブレイク ―感染拡大―のあーるのレビュー・感想・評価

アウトブレイク ―感染拡大―(2020年製作のドラマ)
4.0
フィクションなので
”もしもこんなウイルスが広まれば…”
という”もし”という視点で
描かれているのにも関わらず
社会不安、噂話、買い占め、暴動、
差別、ウイルス対策、政府の動きなど
様々な予測がほぼ当たっていて、
人間の思考というものはここまで予想できるものなんだ!と
コロナ禍を経験したからこそ考えさせられました。
じゃあ、もっと頭のいい人たちや政治家は、
世界で傷つく人がでないためにも
マスクを配る以外に
もっとなにかできたんじゃないの?と
少し呆れた気持ちにもなった。

私が面白いな~と思ったポイントは登場人物たちの職業。
主人公は衛生研究所の所長。夫は医師。
製薬会社やカナダ政府など、
様々な立場の人間がうまく関わりあっていて、
最前線で働く人たちの感染拡大を阻止する、
突き止める難しさがとても伝わってきたし、
ウイルス1つでこんなにも踊らされている様子は
フィクションとわかっていながらも人間の怖さも知れる。

そしてツボなのはシリアスな描写の中の不倫描写がとにかくツボ!
ほんと、海外ドラマって不倫や裏切り好きだよねぇぇ。

全10話のストーリーは、
第1話感染2日目、第2話感染19日目、と進んでいき
第10話は感染97日目というタイトルです。
フィクションであるテンポの良さはいいな、と思いました。
それとアメリカ製作のオーバーな派手さがないのも身近に感じられました。

「感染者〇人、死者〇人」などを報道する側の難しさ、
印象操作じゃないですけど
国民の不安を煽らないようにしていた舞台裏なども
今見ると面白い!
きっと日本でもあったかと思うし、
各都道府県の知事さんたちは
「しっかり考えてますよ!守りますよ!」というアピールに
使われている人もいたんじゃないでしょうか。
(逆にコロナで信頼を失った人もいることも事実)

コロナ禍が落ち着いた今だからこそ見えるところがあるドラマでした。

🌟🌟🌟⁡
⁡▶アウトブレイク―感染拡大―
全10話

📺hulu・アマプラ配信
📺カナダ製作

📺無知なもので…
カナダって英語が公用語だと思ってましたが
フランス語も公用語なんですね。
このドラマはフランス語で制作されています。
ルーツはカナダはイギリス系とフランス系の移民が多いことが理由らしい。
海外ドラマを見ていると、その国の先住民だったり、伝統、
言葉、ルーツなど歴史に触れられて面白いなぁ。と思うことが多くて楽しい。
日本の歴史にもいつか触れたい。と思いたいw

あらすじ
カナダ、モントリオールで
未知のウイルス感染が広がろうとしている…。
主人公は衛生研究所の所長アンヌ。
その夫は病院で働く医師。
感染の最前線を軸に描く。
あーる

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