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ステートレス -彷徨の行方-のjuriのネタバレレビュー・内容・結末

ステートレス -彷徨の行方-(2020年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

重い、辛い、悲しいのフルコンボです。

難民や移民は自らやってくるのと、外国人実習生は一部斡旋業者が儲けているので一緒くたにはできないのだが、私は日本でパスポートを取り上げられたり酷い目にあっている外国人実習生のことを考えて、前半ずーーっと怒っていた。

数話見てしまうと怒りでどうにかなりそうになるので全話見終わるまでに1ヶ月間くらいかかった。

でも後半のエピソードは移民省、勾留所のトップ、常業員、それぞれの人間の葛藤みたいな色が濃くなり、彼らを全否定することができなくなってしまった。

民主主義と資本主義を同時に成り立たせるのはなんて難しい・・。人権なんてない国だったらどんなに簡単だろう・・。

ここで諦めてしまうのか、ジタバタするか、もしかしたら人類最大の試練を課せられているのかもしれない。

最後の最後にあらゆる通路を塞がれてしまうクレアを見ていて、ああっ・・どうすれば・・って一緒に悩んでしまいました。
あんなに怒ってたのに〜!ドラマとして上手すぎる!

余談ですが、人が人を管理するのって無理なんじゃ?とかっていう点から本作を鑑賞された方は、Netflixオリジナルドラマの「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」もオススメです
余談ついでにミシェル・フーコーの本もオススメです
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