上海十月

アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺の上海十月のレビュー・感想・評価

3.5
アメリカのテレビドラマ状況は日本のテレビ制作に比べると巨額の制作費をつぎ込んでいてもはや映画としか見れない状況である。ネットでいろいろ日本のテレビドラマの視聴率の事が上がっているが本当にみんな見ているのかなと思わざるを得ない。日本のテレビドラマを見るよりは、アメリカのテレビドラマを見る方が面白いと思うのは私だけだろうか。本作はベルサーチ暗殺をめぐる関係者の物語が縦横無尽に張り巡らされていてテレビドラマでないと描けないような構造になっている。犯人役の青年は明らかに現代が作り出したモンスターだと思う。マスメディア発信されることによって物語を現代人は共有する時代になってしまったとつくづく感慨深い。現在はネット社会になりこのような事件が起こるたびに人々に物語が消費されていくのかと思うとそら恐ろしい時代になったと思いますね。
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